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お久しぶりです。
最近書くジャンルがあやふやになっており、実際一部の連載はやめようと思っています。
完結したもののほうが書きやすい。
さて、今回からはニコニコで知った最近有名になっている「魔法少女リリカルなのはSTRIKERS」のSSです。
ただし管理人は3期を半分程度、初期及びAsは見ておりません。
また24.5話あたりからの完全捏造物となります。
他にもキャラとの関係性をかなりいじくっているところもあるので読む際にはご注意を。
なお、CPはマイナー上等でエリオ×ティアナとなっております。
エリキャロやスバティア派が圧倒的に多いと思いますがここはあえて通させていただきます。

1話 五年の月日
一人の女性が暗い夜道走っていた。
まだ若く、少女のような雰囲気もまだ残っていた。
前方には大の男が数人。手には質量兵器を握り、中心のリーダー格はデバイスを持った魔導師だった。
追撃する女性は両手に黒く光る銃を持っていた。見ると女性を包む衣も闇に染まる漆黒だった。だがそれと対照的にオレンジ色の明るい髪は闇を照らしていた。
男達は何度か振り向きざまに射撃を行っていた。だが女性はそれをかわしお返しといわんばかりに射撃した。
こちらは綺麗に直撃し既に三人も失っていた。
男達は隠れ家がある住宅街に入った。
入り組んだ地形をしており土地勘がないものには非常に歩きにくいところだった。
最初から彼らは時空管理局に目をつけられたらここに逃げ込む予定だった。
そして隠れている仲間と共に管理局員を殺す手はずだった。
女性を振り切り隠れ家に彼らは近づこうとした。だがそこでリーダーを残し他のものの意識は消えた。
射撃を受けたのだ。仲間が居るはずの隠れ家から。
そして出迎えたのは仲間ではなく先ほどの女性だった。
振り向いてみると同じ女性が後ろから走ってきた。しかし女性は程なくして消えた。
それを見て漸く気付いたのだ。
自分達を追撃していた女性は偽者であり誘い込んだのではなく誘いこまれたと。
「時空管理局です。これ以上の抵抗をするならば武力行使を行い、貴方達を逮捕します」
男は何も言わずにデバイスを構え攻撃した。
女性の射撃はあかりもないというのに男の両手首を綺麗に打ち抜いていた。
そのまま男を蹴り地面にたたきつけた。
女性はふと空を見上げた。真っ暗だった。
射撃に適さない闇夜。
しかしそれは彼女に関係なかった。
五年前のJS事件。解決直前で悪夢が起きたJS事件。
あの悪夢の日から。
「そっちは終わった」
犯人を捕縛後彼女は連絡を取った。彼女が今一番大切な人に。
「終わったわよ。研究所にはもう何もなかった? そう。じゃあ早く部隊員に撤退命令を出して早々に帰還」
「分かっているよ。というかそれは隊長である俺の仕事」
彼女にとって年下である彼をからかうことは好きなことの一つである。
「気にしないほうがいいわよ。エリオ隊長」
しかし今の仲間からしてみればどうやらエリオが彼女より6歳下などということは戯言としてみなされていた。
現に一年前には言った新人二人には自分達とあまり大差ない年の人だと思われているそうだ。
それについては喜ぶべきなのか未だに分からない。
「ティアにそういわれると寂しいな」
エリオの文句を耳にしながらその女性は月に照らされた。
いつの間にか年上である自分を愛称で呼ぶほどまでの間になっていることが伺える。
そこには黒い双銃を持ち漆黒のBJに身を包んだ隠密強行調査隊6番隊副隊長ティアナ・ランスターがいた。
5年前のあの災厄の日を生き抜いた一人だった。
ふと彼女は振り返った。
あの日、「地上の災厄」と呼ばれるミッドチルダ史上最大のテロを。
(あの頃の私はまだ弱かった。これは私の罪だ)
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