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まだ過去編は続きます。
第一話のティアナとエリオはこの戦いを生き抜いて五年後の世界に居るという設定ですから。
ただ今回登場するスバルとザフィーラあとシャマルの口調が良く分からない。
一応スバルは主人公級なのに
なお知ってのとおり現在五年後生き残り組みはティアナとエリオのみ確定です。後のキャラはまだ確定していません。
さて彼らの勇士と未知の敵による絶望をどうぞ

4話 悪夢三 破壊
地上でガジェットを撃破していた陸戦部隊は壊滅的打撃を受けていた。
突如大爆発が各地で多発し始めたのだ。ゲンヤたちの部隊も例に漏れず受けていた。
地上部隊の指揮を執っていたゲンヤは撤退を行ったが、現在ゲンヤと共に居るの部下は僅か15名だった。
他の地区に展開しているはずの部隊からの連絡はなく、クラナガン自体壊滅的な打撃を受けていた。
また部下達も直ぐに動けるものはゲンヤを含めて6名、他は怪我を負っていた。
「お父さん!!」
「スバル!! 無事だったのか!?」
駆け寄ってくる愛娘を見つけたゲンヤは彼女を呼ぼうとしたが悪夢はそこにもあった。
「まだこんなにも居たのか?」
野太く低い声の元を二人が振り向くと2mを越す大男がその体をコートに包み立っていた。
ごつい顔をしており威圧感を離れたところからも感じていた。
足元や背後には血祭りに上げられた陸戦局員が居た。
体を潰されたような痕があることから物理的な攻撃力を持つことが分かった。
その男の危険性を感じたのかスバルはスピードを上げて殴りかかった。
スピードに乗った一撃をスバルは食らわしたが、吹っ飛んだのはスバルだった。
衝突の瞬間スバルの拳とは比にならないほど重い拳を受けた。
それでも立ち上がったスバルだったが先ほど姉から借りたデバイスを左手に付け両手ガントレットとなった。
ギンガの白いガントレットはスバルの手で黒く光るようになった。
武装を強化し火力を高めていた。
再びスバルはシューティングアーツで勝負を仕掛けた。
ウイングロードを大量に発動させ攻撃方向を分かりにくくした。
ただ乗って移動するだけでなく道から飛び上がり別の道に移ることで攻撃を読ませなかった。
そして敵の死角から渾身の一撃を放った。
体格を見て完全なパワータイプと見たスバルの策略は正しかった。しかし失策だった。
対する敵はそれを受け流すやかわすなどせずスバルに対して力で対応した。
攻撃を受けてのけぞる事無くスバルを払った。
ただ手で払うだけであったがスバルの体は簡単に宙に待った。
その一撃でスバルは十分察した。
だが単純な力という面でスバルは負けていた。
スバルの鉄拳は間違いなく入っていた。あのなのはであってもこれだけ食らえば既に気を失っている。
だがスバルは殴った時に直感した。目の前の敵は戦闘機人と人という名をつけるのすら難しいことを。
人を殴った感覚とはまったく違い、かつてチンクと戦った時の感覚ともぜんぜん違った。
このまま殴り続けていれば倒すよりも先にデバイスのほうが壊れると感じた。
ゆえにISを加えて殴った。だが振動破砕によって破壊されているはずなのに妙な感触だった。
振動させること自体が出来ないという感じだった。
その隙を殴られ再び飛ばされた。咄嗟に防御をしたがシールドは破壊され腕は皮膚が破け機械の体が見えた。
意識ごと抉り取られ破壊されてしまうような鉄拳だった。
目の前の巨体はスバルに接近し殴りかかったが何とかかわすことが出来た。
(格闘技はまったくない。だけど全力で力を使える殴り方をしている)
技など敵にはなかった。単純に敵の攻撃を受けてでもその強力で敵を潰す。そのような戦い方だった。
スバルはそのような攻撃は当然かわせるが、攻撃が通用せず殴り合いになれば避けることは出来ない。
クリーンヒットが1発、防御してでも3発までしか耐えられそうになかった。
だがそんなスバルを見て目の前の大男は笑みを浮かべた。
「まさかこの拳を受けてなお恐れないか」
「恐れる理由がないよ。全然怖くないもん」
そうスバルは諦めていなかった。諦めを知らないとも見えるが。
「私はこんなところで逃げたりしない。あんたを倒して仲間のところに行くんだ!!」
「気に入った。小娘名は何だ? それだけの闘志を持つ褒美だ。お前の名前は覚えるに値する」
「スターズ分隊スターズ3スバル・ナカジマ!!」
「スバルか。覚えておこう鋼の闘志を持ったものとして。我が名はデス・ナンバーズ9レヴィア。覚えておけ貴様を殺した者の名を。デス・ナンバーズ最大の怪力を持つものとして小娘……いや汝を捻り潰して見せよう」
飛び上がったレヴィアを迎撃しようと構えたスバルだったが、その瞳は驚愕に変わった。
あまりにも大きすぎる腕がコートの下から現れた。
怪獣のような大きく鋭い腕。レヴィアはそれを単純に叩きつけた。
受けていなくても衝撃だけで持ちこたえるのは無理だった。
意識など持つはずも無く心後と砕かれてしまうような重く冷たい一撃だった。
その衝撃は非常に大きく周囲一体は崩壊した。
ゲンヤたちの姿も見えなくなっていた。
「何だもう終わりか?」
なのはの砲撃のように壁が降ってくるかのような巨大な一撃は対象の生死すら判別できなかった。
あまりにもあっけない最後にレヴィアは物足りなさを感じた。
「このIS魔獣化は力こそ圧倒的に強くなるがやはり扱いにくいな。彼女の最後すら見えなかった」
従来のナンバーズが持つISとは完全に一線を置いたISがそこに存在した。
 
 
 
ザフィーラとシャマルはオットー捕獲後、彼女の身柄を預けると戦況が変化しているのに気付いた。
急速に管理局員が撃墜されているのを見て、撃墜の中心に居るものを探した。
そしてクラールヴイントにより敵の一人の発見に成功した。
ビルの上で一人で立っていた。その周辺は吹き飛ばされ何人もの焼死体を見てきた。
コートで身を包み赤い髪と鈍い鉄色の瞳をしている長身の男だった。
「大量破壊及び公務執行妨害及び管理局員殺害の実行犯で貴方を逮捕します」
ザフィーラが先制で鋼の頚木を放ち捕獲を試みるが爆発によって破壊された。
「まさかこの私を見つけるとは大した騎士だ。流石は夜天の書の守護騎士」
「我等を知るとは貴様何者だ」
ザフィーラの問いに答える事無く男は再び構えた。
掌を二人に向けると、その掌は鈍く光った。爆発が起きたがザフィーラが障壁を咄嗟にはり爆発は防御した。
「今のは防げるか? だが見てみろ」
今度は別の方向に手を早く振るった。すると離れたところで爆発が起きた。
破壊力は先ほどの爆発とは比較にならなかった。
「今のはどうだ。防げないだろうな」
先ほどの爆発でどれだけの人の命が奪われたことか。
そういい終わる前に再び鈍い光が見えた。
だがザフィーラは障壁でそれを防御していた。
爆発を防いだ際、生じた爆炎により敵の姿は完全に見えなくなっていた。
爆発が終わったあと、そこには既に居なかった。
「上!?」
「いい反応だ。湖の騎士。だがこれで終わりだ」
空中から踵落としを放った。足先にはあの鈍い光が光っていた。
ザフィーラとシャマルが居た周囲の空間ごと消し去るような大爆発だった。
防壁を何とか張ったものビルが崩壊し二人はビルの崩壊と共に落下していった。
「死んだか?」
空中に浮いたまま崩壊したビルを見ていた。
ザフィーラとシャマルの二人は何とか爆発に耐え傷を負いつつも警戒していた。
だが爆発攻撃に対して対抗策がなかった。
「いや、生きているか」
感覚が鋭いのか、この男は二人の生存に気付いていた。
今度は両手に鈍い光があつまりそれを叩きつけようとした。
直感だが先ほどの爆発よりも明らかに威力が上だった。
だがその爆発は二人に向けられず、そのまま左右に放った。
生じた爆発はさっきほどの3倍以上の破壊力を持っていた。
「どうやらまだ陸戦が生き残っているらしいな。他の者達は何をしている? まあ良い。ヴォルケンリッターよ、私はデス・ナンバーズ6ベリアル。貴殿たちの命は次の機会に奪わせてもらおう」
そういい残すと去っていった。鈍い光を持つ蹴りを餞別として。
ザフィーラとシャマルが居る場所では再び大規模の爆発が起きた。
鈍く冷たい光の爆発はあまりにも無慈悲な破壊を行っていた。
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