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残暑の暑さでくらくらします。
熱中症にはお気をつけよ。今年は部活動中に一名生徒が死ぬという痛ましい事故がありました。
体育祭が終わったのですが天気がかなり不機嫌だった。
どれくらい不機嫌かというと情緒不安定な思春期の子どもの急な反乱並みにです。
だがそれにしてもこげた。

今回のSSは前回の続編です。
本命のカップリングがやっと出せました。
結末は原作とかなり変えるつもりで居ます。

3話 悪夢二 凶悪
エリオたちはルーテシアを確保しフェイトの元へ向かっていた。
その時エリオの鋭い感覚が何かを発見した。
「キャロ!! 下に何か居る」
キャロとエリオはその場に向かおうとしたがフェイトのほうの通信が途切れていた。
エリオは考えた結果単独で戦うことが出来る自分が未知の敵に向かった。
キャロのほうはフェイトが居るはずなので大丈夫だという考えだった。
「エリオ君危ないよ」
「大丈夫だよキャロ。僕は死なないよ」
(死ぬわけにはいかない。僕が彼女の傍に居ないといけないんだ)
脳裏に一瞬浮かんだのは自分達を率いてきた少女。彼女のことが気がかりだった。
「じゃあフリードに乗って行ってね。私はヴォルテールに乗っていくから」
少女が自分の愛する龍を少年に預けたのは彼への愛故なのだが、残念ながら少年は気付かない。
エリオはフリードを駆使してそれを追った。
だがフリードを上回るスピードを持つそれを捉えることは至難の業だった。
追撃しているうちに市街地に戻ってきていた。
突如逃げていたものが立ち止まった。
「森林で走っている敵に気付くとはなかなか。だがここまでだ」
それはエリオとフリードに向けて手を払った。
するとフリードの体に何本ものナイフが突き刺さっていた。
エリオが気付き反応する間もなくさらに手を払い、それと同時にフリードは傷ついていった。
「フリード!! ここは撤退する……フリード?」
すでに少年の声は龍に入っておらず墜落するだけだった。
墜落してきたエリオに突撃したこの敵はエリオもろともフリードを払った。
その時エリオは敵の姿を視認した。長い手足を持ち、無表情の仮面を被った男だった。
咄嗟にその腕をストラーダで防御したが、手の動きをなぞるように発生した刃を飛ばされフリードと共に地面に撃墜した。
「失礼したな、名も知らない少年よ。私はアバドン。我がISレイダガーを受け敗北したことを誇るがいい」
そう言いアバドンは陸士たちが集まっている場所に降り立った。
仮面越しの声は鈍く響いた。
エリオは意識がありなんとか立ち上がりアバドンを追撃しようとしていた。
フリードが負った傷は深く、小さい姿に戻っていた。だからフリードにキャロのところに戻るように伝え単身で向かった。
だがエリオが戻ってきたそこは地獄絵図だった。
多くの陸士たちがアバドンに切り刻まれ殺されていた。
既にその場に生きているものは居そうになかった。
それを見てまだ幼いエリオは一度吐いてしまった。
だが一度吐いて立ち直るとストラーダを構えてアバドンに突っ込んだ。
多くの犠牲者を無表情で作る敵に対して怒り狂い。
「貴様ぁぁぁぁぁぁーーーー」
その雄叫びは普段の彼からは想像も出来ないものだった。
だがストラーダの一撃は刃状に展開したレイダガーにより防御されてしまった。
「まだ生きていたか幼き騎士よ」
「貴様は許さない!! ここで僕が倒す!!」
ストラーダを噴射させ加速するが一向に押すことが出来なかった。
「なかなかの突きだが、礼儀がなっていない。まず名乗ることから始めるべきでないのか? それともそのような礼儀すら教えてもらわなかったのか」
一瞬フェイトやシグナム、なのはのことを侮辱されたように感じたエリオだが一方で納得もした。
「機動六課ライトニング分隊ライトニング3エリオ・モンディアル三等陸士だ」
「デス・ナンバーズ8アバドンだ」
そう言うとエリオを弾き飛ばし投擲型のレイダガーを使おうとしていた。
だが背後からの気配に咄嗟に振り向き防御した。
そしてカウンターとしてそちらの方向にレイダガーを投げつけた。
視界には貫かれた一人のガンナーが見えた。
ここまでは良かった。
だが本物の攻撃が真横から来た。
予想外の攻撃に反応が送れ直撃した。
「貴方のその投擲は確かに速いわ。でも手に精製した武器を投げてしまうため一時的に無防備になっている」
「ティアさん!!」
駆けつけたのは彼が密かに想っている少女ティアナ・ランスターだった。
彼女は戦闘機人三体との戦闘を終えたばかりのようで傷だらけだった。
「大丈夫ですかティアさん?」
「まあね。ところでエリオこいつは一体何者? 様子がおかしいからこっちに着てみたら酷い有様だし」
「僕も良く分かりません? フェイトさんのところに向かっている時気配を感じて」
二人は敵を見た。ティアナの射撃、それも狙いは全て急所だったというのに既に立ち上がっていた。
防御されたものもあるが一部は確実に直撃していた。
だがひるむ事無く立っていた。
「かなり運動面で強化されているわね」
「少女よ。名は何だ? 我が名は」
「いいわよ、聞いていたから。私は機動六課スターズ分隊スターズ4ティアナ・ランスター二等陸士よ」
ティアナは至極普通に返していた。
だが二人は背後からもう一人ただ知れぬ気配を感じた。
「マモン、貴様仕事は終えてきたのだろうな」
「当然だ。ところでそちらのお嬢さんと坊ちゃんを譲ってくれないか?」
マモンと呼ばれた金髪の男は欲望に満ちた笑みを浮かべた。
エリオは嫌悪感を示しティアナは生理的に受け付けなかった。
受け入れたくないが見てみると変色した両手と鉄鞭を持っていた。
「いいだろう。私もノルマ分は既に終わらした。後は召集を待つだけだ」
アバドンは去って行った。
「さてお嬢さんとお坊ちゃん、貴方達はいい声で啼いてくれるな」
「あら貴方もしかして変態なの?」
ティアナの挑発とも取れる発言に対しマモンは笑みを浮かべた。
「なに無抵抗の人の断末魔を聞くのが好きなだけだ」
「エリオ……あれ完成しているわよね」
ティアナは切羽詰った表情をしてエリオに聞いた。
「はい。だけどまだ精度に問題が……」
「だったら私が確実にこいつを封じる!! ここで討つわよ。こいつたくさん人を殺している」
「分かりました。決めます」
 
 
 
(マモンは実際の戦闘能力は高くない。だがあれがある限り問題ないだろう)
戦場を歩くアバドンは視界に入ったものを切り裂いていった。
「随分と殺してくれたわね」
後ろを振り向くと皮膚が破け体内の機械が見えている女性が立っていた。
かなりの手傷を既に負っていた。
「戦闘機人か? それも管理局の。我が名はアバドン」
「……ギンガ・ナカジマ」
先ほどのスバルとの戦闘で負ったダメージは大きかった。
だがギンガは戦うつもりで居た。
(ジェイル・スカリエッティの目的は知らないけどなぜか私のISは使わせていなかった)
彼女はその事だけは感謝していた。
(もしこれをスバルに使えば、あの子は死んでいた)
スバルにからしてみればギンガがISを持っていることさえ驚きだろう。
親にすら隠し続けた自身のIS。
「IS発動」
デバイスもない素手の状態で構え虚空を突いた。
だが離れた箇所に居るアバドンはその衝撃を受けた。
それも体を貫かれるような感覚だった。
(このIS……まさか!? そうか、この女がタイプゼロファーストか)
何とかこらえたアバドンは距離を取った。投稿のナイフのほうが彼女の攻撃よりもリーチが長いからだ。
だがナイフの攻撃で体を貫かれつつもギンガは前進した。
既に体はぼろぼろである。だが意地だけが彼女を動かしていた。
スカリエッティにより改造され強化された脚力により飛び上がりその拳を放った。
再びアバドンは体を貫かれる衝撃を受けた。
それにより一瞬止まったためか続けざまに猛攻を受けた。
遂には至近距離まで近づきじかに殴られ始めた。
拳が直撃と同時に貫くような衝撃が走った。
だがアバドンはやられつつもレイダガーを発生させインファイトを持ち込んできたギンガの右腕を切断した。
「いまさら片腕を落としたくらいでなにかあるのかしら?」
攻撃によって腕のガードがなくなっていた腹をけられた。
殴られている時と同様衝撃が体を貫いた。
しかし腹部に攻撃を受けたのはギンガも同様だった。
刃のように鋭い蹴りが腹に入り斬られていた。
彼はISを腕だけでなく両足にも展開することが出来た。
かなりの出血をしたがそれでもギンガの猛攻は止まらなかった。
その瞳は黄金に輝いていた。
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