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殆ど雨を落とす事無く台風が行ってしまった。渇水怖いよ。
日本語には雨に関する言葉が非常に多いです。それはそれだけ雨が多いことをさしています。
また日本独自の風情も関係あると考えられます。
映像で見る限りゲリラ豪雨には風情などありそうにも無いですがね。
日本では龍は雨を起こす水神として祭り上げられています。
しかし西洋では龍はドラゴンとして宝を護る邪悪なモンスターとして見られています。
龍に対して尊敬や畏れを感じるのは日本人らしさだと思います。私は好きですよ龍。
あと来週は更新できそうに無いです。
さて続編をどうぞ。

7話 悪夢六 犠牲
キャロが敗北した頃バールと対峙していたフェイトは同様に地に伏せていた。
(この敵は強すぎる……防御も攻撃もできないなんて)
スピードでは勝っていた。だが攻撃はブレイクインパクトを応用した振動によって無効化され、防壁を張っても振動で震わされ破壊された。
手に握り締めたバルディッシュは砕かれコアだけは生き残っているが既に戦えるはずが無かった。
フレームは既に砕かれ再起不能だった。握っているのは僅かに残った柄だけだった。
「勝敗は決しましたな」
「口調がころころと変わるのね」
フェイトは倒されながらも立ち上がろうとしていた。
「当然だな。そいつはデス・ナンバーズの中でも戦闘だけを考えて造られている。脳もそうだから言語分野については多少おかしな点が多々あるんだよ」
スカリエッティはフェイトが戦っている中ずっと端末をいじくっていた。
しかしフェイトが生き残っているのは度々この男が戦闘に介入しフェイトに刃が触れないようにしたためである。
「これで終わりだな」
スカリエッティが行っていた作業が終わったようだ。壁一面にあったカプセルがどこかに転送された。
「一体あの人達を何処へ」
「心配すること無い。奴らが知らない私のラボだよ。場所は私とウーノしか知らない」
フェイトはそれを見て多少安堵しつつも先ほどからのスカリエッティの行動が理解できなかった。
そんな疑いに満ちた視線を受けたスカリエッティは笑っていた。
「なに、こいつら私にとっても敵なのだよ。楽園に要らない因子だ」
バールはスカリエッティを叩ききろうと近づき刀を振り上げた。
だがスカリエッティはゆらりとそれをかわした。
「君の攻撃パターンが読めないと思ったかい。先ほどの戦闘で君の攻撃パターンは大体予測できる」
フェイトはそれを聞き驚いていた。
ならばなぜ自分の攻撃をよけなかったのか?
「君の攻撃をよけなかったのは私には保険があったからだ。だがこいつらが目覚めた際に私の娘達の体内にある私の因子は全て破壊されてしまったようだ。やることがえげつないな君達の主は」
「貴方ほどではないと思いますよドクター」
背後から大きな音がしたと思ったらモレクが現れた。
「なんなのこの巨大な機械?」
「デス・ナンバーズ対策の兵器モレクだ」
「ほう、われわれをそんな木偶で倒せると?」
バースは左手から衝撃波を発生させた。だが破壊のための振動ではなく相手の動きを止めるための振動だった。
微弱な衝撃波ながら広範囲の攻撃だったため二人とも受けてしまい体の動きが一時的に遅れた。
その隙にバースはスカリエッティの目の前に移動した。
「一直線!!」
剣によるモーションの大きい突きだった。しかし衝撃波で一時的だが反応が鈍くなっていたスカリエッティでは防御も回避も間に合わなかった。
しかし凶刃は止められた。スカリエッティを貫く事無く。
「ウーノ!?」
「ドクター……」
彼女は呟いた。既に振動が体中を巡りその命は事切れていた。
一番大事な娘の死を目の当たりにしたスカリエッティは無表情だった。
いや、表情を作ることが出来なかった。彼の夢が意味をなくしたときだった。
ウーノが降りてからモレクから降りた三人は現状に驚いていた。
砕け散ったバルディッシュを持ち地に伏せているフェイト。
未だに意識を失っているトーレとセッテ。
そしてフェイトを倒しウーノを殺したバース。
「ウーノ姉様をよくも……」
セインはバースをにらみつけた。だがバースは気にする事無く構えた。
フェイトには劣るがかなりのスピードを持つバースは三人に切りかかった。
シャッハがヴィンデルシャフトでバースの太刀を防御しようとした。だが触れればISによって粉砕される。
バースはデバイスを破壊しシャッハを切り伏せようとした時、背後から奇襲を受けた。
背後から投擲されたナイフが爆発し彼にダメージを与えた。
「チンク姉!!」
「セイン無事だったか。ウーノ姉様はもう駄目みたいだな……セイン、ドクターのことを頼む。姉が時間を稼ぐ」
本調子とは行かないものの修理がほぼ終わっていたチンクはスカリエッティの緊急プログラム発動を感じここに現れた。
奇襲によってダメージを負ったはずのバースだがひるむ事無くチンクに切りかかった。
チンクまでのナンバーズはデス・ナンバーズについて一応の知識を持っていた。
それゆえチンクはバースの凶悪なISについても知っていた。
(あのタイプゼロセカンドと類似したIS。問題はランブルデトネーターを受けてあれだけのダメージしか与えれていないということだな。ドクターのデータでは戦闘になった場合ナンバーズが勝てる確立は0.05%以下だったな)
チンクは間合いに入られる前にナイフを投げ爆発させた。だが先ほどと違い今度は振動障壁により無効化されていた。
そのまま剣を地面に叩きつけ立っている足場を破壊した。
「くっ、気をつけろセイン!! こいつの攻撃はあらゆる物を瞬時に粉砕する」
飛び上がり地面を走る振動を回避したが、今度は空気自体を振動させた。
ハードシェルで防御を試みたが打ち破られてしまった。
(仕方ない。AMFは解除されているな。使ったことが無いが魔力エネルギー配合を行うか)
術式を駆使する魔法をナンバーズは使わない。だがリンカーコアが無いわけではなく、魔力も一応持っている。
そもそもジェイル・スカリエッティが装備させなかった理由が無い。
だが魔力を使い戦うよりもAMFで魔導師の力を奪いISで戦ったほうが圧倒的に有利なため今まで魔力は使われなかった。
彼女達が魔力を使い行うことは威力の底上げや操作性の向上などである。
しかし今までAMF下での戦闘を中心に行っており魔力エネルギーの運搬については練習したことがなかった。
今度投擲したナイフは先ほどよりも数段速いスピードを持ちバースに迫った。
だがバースはナイフが爆発する前に剣を振り空間振動によりナイフを全て粉砕した。
金属片すら残す事無く粉砕されたため爆発を起こすことは不可能だった。
その時バースの背後から一撃を加えようとシャッハが仕掛けた。
しかし猛スピードの攻撃すらバースはかわしデバイスごと斬り伏せるように切りかかった。
重い一閃。しかし刃に手ごたえはまったく無かった。
「間一髪ってところですね」
「助かりました。確かセインでしたね」
刃が当たる前にディープダイバーによって地中に潜っていたセインによってシャッハは助けられていた。
三人がバース相手に戦闘を繰り広げている中スカリエッティはウーノの遺体を優しく抱き上げモレクに収納するとバルディッシュに手をだした。
当然抵抗したフェイトだが戦闘で深手を負っており、スカリエッティはあっさりとバルディッシュを取り上げた。
「返しなさい!!」
「こんなものであいつを倒せると思っているのか? 少なくとも今の戦力ではあいつには絶対に適わない」
「だったらどうするつもり?」
フェイトの問いかけにスカリエッティは笑みを浮かべて答えた。
「君達のデバイスについては研究させてもらっている。その対処法や弱点などもね。だからこそ改良する方法も分かっている。チンク、15分持たせなさい。15分以内にこのバルディッシュを改良しあいつと戦えるようにするよ」
「どうして貴方がそんなことをするの? 理由が無いわ」
「理由ならあるさ。私の大事な娘を殺した復讐だよ」
スカリエッティはフェイトをモレク内の医療カプセルに入れ自身はバルディッシュの改良に取り掛かった。
その眼に宿るのは娘を失った父親の深い悲しみだった。
3人はバースの攻撃をよけつつも時間を稼いでいた。もうじき約束の15分だった。
当初シャッハは倒そうと考えていたが圧倒的なまでの戦闘力の差を知り時間稼ぎに徹していた。
ヴェロッサも戦いに加わろうとしたが振動攻撃で傷が開く可能性があり戦闘は無理だった。
先ほど乗っていた時にヴェロッサを医療カプセルに入れればよかったのだがカプセル自体はモレク内部に一基しかなく、スカリエッティしか開けるパスワードを知らなかった。
3人がかりで対等と思われていたが均衡は早くも崩れだしていた。
魔力エネルギー配合により火力を底上げしたチンクは奮迅しバースの動きを止めていた。
だが爆発攻撃は防御され、不慣れでまだ完成していない配合システムの多様で限界が近づいていた
シャッハは前線で戦い押さえつけようとしていたが力が違いすぎた。
触れれば即粉砕という攻撃に対処の仕様が無かった。
セインは地中に潜り二人が直撃を食らう前にディープダイバーで救助していた。
チンクは次第に息切れを始めた。配合システムによる影響が限界に達していた。
そこをバースが見逃すはずは無く刃がチンクに迫った。
だがそれをセインが救助し攻撃をかわした。かわしたはずだった。
左手から振動を放った。射程や範囲の狭い攻撃だが速度は数段早くセインに直撃した。
破壊するほどの威力は無いが、体の自由を奪うための攻撃だった。
チンクを突き飛ばし彼女の安全は確保したがセインが逃げるのは無理だった。
振り落とされようとする刃を見ながらセインは死を悟り恐怖した。
「いやっ、死にたくない!!」
「烈風一迅!!」
眼を閉じたセインは切られる音と打撃音を聞いた。
そして眼を開けるとそこには肩口から斬られるもその場に立ち、バースに一撃を加えたシャッハが居た。
振動は食らわなかったようだがかなりの出血があった。
「な、なんで?」
「死にたくないっていっている子を……助けなくてどうするのよ」
「わ、わ、私、て、敵だったんだよ」
涙が流れセインはまともにしゃべれなかった。どうしてこの女性は戦闘機人である自分のために犠牲になったのか。
今の彼女には理解できなかった。
「分からない……だけど考えるより先に体が動いていた」
「そんな、わけわからないよ」
「私も、……ねえ一つだけ頼まれてくれる」
シャッハの顔色は悪くもう長くなさそうだ。ヴェロッサは理解できていなかった。
「あそこに居るヴェロッサと聖王教会にいるカリムを私の代わりに護ってくれる?」
セインは頷くしか出来なかった。なぜだか分からないがそう感じた。
「でも、私に出来るかな?」
「さあ? 受け取って、そして護って。そうすれば私は無駄死にじゃないから」
セインはシャッハからヴィンデルシャフトを受け取った。
シャッハの体は冷たくなっていった。ヴェロッサはシャッハの近くに駆け寄った。
「シャッハ!!」
「最後になるけど……ロッサ、彼女のことを頼みます。私は貴方のこと好き……」
言い終わる事無く彼女の瞳は閉じた。
セインは姉妹以外で初めて助けてくれた人が死んだことに悲しみ、ヴェロッサはシャッハが居なくなったことを悲しんだ。
彼女の死は少女に多大な影響を与えた。
バースはそんな二人に近づき刃を構え振り下ろした。チンクは既に動くことが出来なかった。
だが彼の刃はここに来て始めて受け止められた。
「なんて強力な魔力刃……それにパワーは前の時と比べ物にならない」
ハルベルトの形状をしたデバイスを振るいフェイトはバースの刃をはじき返した。
振動による破壊は高速振動している高速振動型魔力刃を装備したバルディッシュには通用しなかった。
「どうだねフェイト執務官気に入ってくれたかな。私が開発した新システムや君の戦闘データから考案したこのデバイスは以前の数倍以上の戦闘力を持持つ計算だ。そのバルディッシュ・シュバルツは」
新たな黒き力を片手に雷神は舞い戻ってきた。
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