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本日はガンダムのサイドストーリー。
シン以来更新していませんでしたがここで一つ。


時系列PHASEー04 カガリ視点

気がつけばいつも見ていたのは貴方の背中ばかりだった。
自身の愛機に乗り飛び立っていく姿を見るしかなかった。
こういうときに自分の無力さを何度も何度も痛感する。
彼が私に振り返ることはおそらく無いだろう。
今の彼の視線の先にはいつもあいつがいる。
私にとって見れば恋敵であるあいつが。
「トダカ一佐。なんであいつは怒ったんだ?」
私が期待している答えはわかっている。
それは彼が嫉妬したという事実。
だけどそう期待しているくせに、私は自分の中で否定している。
彼が私のことで嫉妬するなんてありえないと。
「おそらく彼のことを口にしたからでしょう。ですが彼のことを知るのはまだ早いでしょう。しかしそのうち知ることになります。」
「・・・・・・どういう意味だ?」
「こればかりは私の口から言うことはできません。」
・・・・・・ほらね全然違う答えが出た。
そういえば、何時からだったかな。
あいつが私のことを「お姫様」と呼ぶようになったのは。
多分あの殺戮事件の時だろう。
まだあの時私は13歳であいつは11歳だったけど、あいつはもっと前から人を殺め続けている。
全てはオーブの国防のために。
だけどその行為であいつはずたずたに傷ついている。
私にはその傷を癒すことが出来ないのに対して、あいつはそれを癒して理解することが出来る。
記憶に残っているあいつの姿はどれも優しすぎるのに、今のあいつは私を毛嫌いしている。
「大丈夫?カガリさま」

「俺がここにいるから大丈夫ですよ。ほらもう怖くないだろ。」

「敵が誰であろうとも、貴女を傷つけるやつは俺が全て排除しますから。」

「俺の背中に隠れていてください。貴女への弾丸は全て俺が止めますから。」

「俺が傍に居ますから。だから、もう泣かないで・・・・・・」

いつだって私を護ることを一番に考えてくれた頃のあいつがいつも頭をよぎる。
人間懐かしい日々からは逃げれないものなんだな。
私の中では今でも変わらずあいつは微笑み続けている。
私だけの笑顔を向けて優しく、真っ直な赤い瞳をさらけ出して。
確かに彼は今でも私を護ってくれるだろう。
私に放たれた弾丸は全て叩き落とし、その背中を私に向けて敵に刃を向けるだろう。
でもそれは全て義務ゆえの行動であって、彼の望んだ行動ではない。
護らなければいいといわれたら彼は護らないだろう。
あいつが今護りたい少女はあいつと共に戦場を駆け抜けて、またはあいつのことを世界で一番信頼して待っているやつだから。
私だって信頼しているけれど、私の信頼は届かないだろう。
私の愛も当然のように届かない。
背中だけしか見ようとしない私には。
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