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本日は前回の続編です。
ようやくうえきとひぐらしは終了しました。
あとはガンダムそしてブリーチ。
まぁじっくりとがんばります。
最近ゼロの使い魔にはまりかけています。


「聖夜の舞踏会中」
 
「流石ですね。八神将と名乗るだけはありますね。おそらく6年前ならば勝てました。だけど今はこれが現実です」
手についた血をふき取りながら立ち去っていく颯。
そこには血を流し倒れる架白が居た。
鋭く大きな刃物で切られたような跡が残っていた。
「腕を上げたようだな」
「まだ意識があるんですか。だったら皆さんを連れて帰ってください。さっき殺した人たちも全部煙で作った偽者ですよね」
「いつから気付いておった」
「貴方の煙を見て直ぐですよ。すばらしい技巧ですね」
「・・・」
返事が無いただの屍のようだ。
「さてと、仕事を終わらせますか。ところでそこに居る貴女はなんの御用ですか?」
「ばれちゃった。でも君すごいじゃない。架白さんを倒すなんて」
現れたのは黒い髪の少女。分かるのはとてつもない妖気。
(何だ、この属性は?)「あなたは誰ですか?」
「普通は自分から名乗るものじゃない?」
少女は微笑みながら颯に言った。
「綾崎颯です」
「初めまして颯。私は鷺ノ宮姫月。よろしくね」
「鷺ノ宮・・・しかし聞いた話では鷺ノ宮の娘さんは十歳の少女で伊澄という名前のはずですが?」
「ええ。私は隠し子だから表には出ないから」
にっこりと笑顔を見せたが、その笑顔に颯は戦慄を覚えた。
知らず知らずのうちに颯は一歩また一歩と下がっていた。
根源的な恐怖を感じていたのだ。
(八神将よりも強いな。鷺ノ宮の名は伊達じゃなさそうだし)
颯は手に風を集めて鋭い螺旋風を放った。
「あらその程度なのかな?」
姫月の周囲を黒いオーラが包み込み風を掻き消した。
(この能力は一体・・・初穂さんと同じような鷺ノ宮の特殊能力か・・・紫子様のような能力か・・・)
かつて出会った二人の能力者が同じような行動をしていたのを思い出し考えてみたが答えは出なかった。
二人とも違った傾向の能力だったからだ。
彼女はいつまで経っても次の行動に移ろうとしない颯に痺れを切らし黒く鋭い槍のようなものをいくつか出した。
それらは宙に浮き颯に狙いを定めていた。
「ねぇ、まだ攻撃しないのかな、君は」
黒い槍は颯めがけて猛スピードで放たれた。
颯はかわすことが出来たが破壊力は恐ろしく、当たったところから地面が抉れていた。
(妙だな。鷺ノ宮の術八葉は妖怪を滅する力だからこのような物理的攻撃ではないんじゃ?)
「余裕なのね。だけどいつまで続くかしら?」
再び黒い槍が颯めがけて放たれた。
段々とスピードが上がっているようだ。破壊力も同様にあがっていた。
だが颯はそれらを全てかわしていた。
颯が蹴ったと思われる地面は旋風が起きたかのように埃が螺旋を描いていた。
「すごーい。あれを全部かわすなんて。でも、これはどうかな」
姫月は両手を重ねて颯に向けた。
動物的本能で颯は理解した。
この攻撃は本当に危険だということを。
「死・弐・雅・魅・鋼・燐。闇式・無明殲滅」
瞬時に颯の周囲が闇に覆われて、次の瞬間、闇が蠢きその内部を破壊しつくした。
闇が晴れた後そこには何も残っていなかった。
「流石にこれは防げなかったのかな?」
「まさかそんなことは有りませんよ」
驚き姫月が見た先に居たのは青い翼を広げて空中に漂う颯の姿だった。
右手は鋭い爪に変化していた。
「さぁ始めましょうか」
「ええ。私と踊ってくださいな」
「喜んで」
バトルダンスが始まった。
背後に気配を感じ取った姫月は球状の黒い妖気を出した。
気配の正体は颯だった。
彼は間違いなく自分の前方に居た。
しかし一刹那もかからないうちに彼は背後に移動していた。
(翼の能力かしら。妖怪師の中でもここまで変化するのは珍しいわね。)
彼はその変化した右腕を振り下ろした。
咄嗟にかわしたため直撃はしなかったが妖気の壁を突き破り斬られていた。
(あれは直撃したら絶対やばいタイプの攻撃ね。)
「遮・羅・鋼・辺。闇式・排除の壁」
暗く漆黒の壁が颯の目の前に現れて彼を弾き飛ばした。
しかし距離を強制的に取らされただけで、翼のある彼は全くのけぞることは無かった。
颯は右手を引き鋭い爪で突き刺すかのように突いた。
こちらも直感でかわしたところ、うしろにその突きと同じような穴が開いていた。
「面白いね、キミ。八神将に入らない?」
「遠慮しておきますよ。・・・僕には守らなければ成らない人が居るはずだから」
「それなんかおかしくない?」
「気にしないでくださいよ。ところで起きちゃったみたいですね」
「あ、本当だ。すっかり忘れてた私妖怪退治に来たんだった」
「大丈夫なんですか鷺ノ宮は。しかし一体どういう妖怪なんでしょうか?」
「これは確か人工に造られた妖怪よ」
「今はなんでも人工の世の中なんですか。天然は高くなっているようですし」
「君一体何の人?」
「あれを作ったくせに処理できない馬鹿に雇われた兵士ですよ」
「そんな馬鹿ほっといて私達と一緒に戦わない」
彼女は手を差し出そうとしたが、突如ビルが揺れた。
大きな揺れで地面に脚をつけている姫月は揺れた。
「結構多いわね。この調子じゃこのビルあと5分も持たないんじゃ」
「持ちませんね。流石に廃ビルでも倒れるのはダメですね」
床が破壊されて人型のロボットが現れた。
「これが問題の妖怪ですか?ずいぶんと人間味がありますね」
「そうね。噂に聞く機械化した妖怪ってヤツね。でもねぇ」
「ええ。同感です」
ロボは両手に霊力を集めて攻撃しようとしたが腕を切り落とされていた。
そして胴体を吹き飛ばされた。
「弱いですね。この程度が処理できないんでしょうか?」
「全くね。しかしこれだけのことで私達が出撃させられるのかしら?」
彼女の予想は当たっていた。
同型のロボットがわらわらと現れた。
「颯勝負しない。どっちが多く倒せるか?」
「いいですよ。でもそのルールだとボクが有利ですよね」
「どうかしら?」
ロボット達は攻撃を仕掛けてきた。
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